秋田県大館の名産品「曲げわっぱ」。
あいしてあきたでも、お弁当やおひつ、花器など、様々な曲げわっぱを販売しております。
しかしながら、この度平成25年度から、材料となる秋田杉原木の計画伐採が終了となりました。
※2011年10月18日(火)追記 それに併せて、「高久」の曲げわっぱの価格に少々変動がございました。
天然秋田杉の伐採終了を控え、それに伴い材料の供給減、価格の高騰により、これまでの価格維持が大変困難な状況になっております。
誠に心苦しいのではありますが、何卒事情をご賢察のうえご了承賜りますようお願い申し上げます。
計画伐採が終了となる秋田杉
秋田杉には人工的に植林された「秋田杉」と、自然に育った「天然秋田杉」があります。
以前、秋田杉といえば昔は天然秋田杉のことを指していましたが、現在では、人の手をかけないで自然に育った杉を「天然秋田杉」、人の手をかけて育てた人工の杉を「秋田杉」と呼んで区別しています。
「秋田杉」は間伐などを、人の手をかけて育てるので成長が早く、年輪の幅が広いのが特徴です。
一方「天然秋田杉」は、自然のまま育ったものを指すので、成長が比較的ゆるやかな反面、歳をとっても成長が衰退しない持続性が特徴です。
また年輪の幅が狭く、美しいつや・均一な木目をもち、強度に優れ、狂いが少ないのです。
天然秋田杉の標準的な樹齢は200~250年と言われています。
杉そのものはは北海道や青森県でも見られますが、曲げわっぱの材料となる「秋田杉」が生育している場所は限られていて、特に天然ものとなると米代川流域に限定されるようです。
この秋田杉は他の地域に生育しているものと比べ、節がなく通直で、目が細かく、年輪が均一で、特有の淡紅色をおび、優美な色と香りを持つことが特徴で、全国的にも多くのファンをもち、目で見て、肌で触れて、鼻で楽しまれ、長い年月親しまれてきました。
この秋田杉を薄い板状にしたものを円形に曲げ、上蓋と下になる容器を組み合わせて作られたものが「曲げわっぱ」と呼ばれ、弁当やおひつに加工されて皆様のお手元に届いておりました。
その秋田杉の伐採が、禁止になりました。
もう今後は、天然秋田杉で作られた曲げわっぱは手に入らない、ということになります。
今後の秋田杉・曲げわっぱについて
今年から若い杉の木が使われるようです。
そのため、生産量が激減、値段は高騰すると思われます。
伐採すると罰せられることになったからです。
秋田杉の木目の細かい美しさはこれから取れる若い秋田杉では出すことが難しいでしょう。
そのため、その上に古い原木を薄く伸ばしたものを貼りつけることで代用しようという案もあるようです。
天然秋田杉使用の曲げわっぱ が、日本から消える日も遠くありません。
生産元でも、今ある在庫で秋田杉の原木は終了。
天然秋田杉使用の曲げわっぱ、は販売することができなくなります。
この極上の大館曲げわっぱも幻の逸品になることでしょう。
手に入れることが出来るのは今だけ!!天然秋田杉使用の曲げわっぱをお見逃し無く!